まる顔が多い。まさしく真ん丸、月のような顔をもつ人をしばしば見かける。これほど丸いと、思わず微笑を誘われてしまうくらい、和んだ気分にさせられる。こういう人は、怒ったり捻くれたり、人に意地悪をすることはないにちがいない、といった思いにさせられる。

 むろん、それが何よりも好もしいとする国民性である。心のことをチャイといい、チャイ・ディーはよい心のこと(親切の意にも使う)をいうが、もっと深い意味合いでは、ナム(水の意でこれもタイ文化のキーワード)を使って、ナム・チャイという言い方がある。寛容で優しい、まさに水のようなまろやかな心をもつ人のことをいう。水とその流れに魂の在り処や人生の真相をみるのはいかにも仏教的であり、わが国も同じである。
2015.01.26 / Top↑