カレンダーの月と天体の月は、タイ語では違う。わが国語では、月、と書いて、つき、がつ、げつ、等と読ませるが、タイ語では、一~十二月の月は、ドゥアン、という。

 従って、ドゥアンの後に、一から十二までの数字を入れると、何月かを表現できる。が、これは非常に安直な言い方で、通じるけれども上等ではない。四月のことを、ドゥアン・スィー(4)、というと、この人はまだタイ語がだめなのだな、と思われる。メーサー・ヨン、といってはじめて、正しく上等な言い方となる。
2015.05.04 / Top↑
 わが国でも、むつき、きさらぎ、やよい、……といった美しい語があったが、いまは死語となっているのが残念である。ここタイでは、しっかりと旧来の言い方が生きていて、それを正しいものとして誇るのである。

 やはり、明治に入って、それまで重宝していた太陰太陽暦を排してしまったことが(今は旧暦などと呼ばれている)、文化の喪失の一であり、もっと悔いてしかるべきだろう。その復活を願い実践する人が出てきたのはよろこばしいことだ。

 こちらでは、マッカラー・コム、クンパー・パン、ミーナー・コム、メーサー・ヨン、……、とつづくわけだが、コムやヨンの語が末尾につくのは、それが31 日までの月か、30日までの月かを示しており、面目躍如といったところだ。
2015.05.11 / Top↑