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 サケを経つだけで、一日、35 バートの節約となります。その頃、飲んでいたのが、黒虎薬酒という、多種の薬草エキスが入った黒色の焼酎で、その小瓶が70バート、一瓶が二日分だったので、35バートの節減費となるわけです。

 なぜそれを飲んでいたかというと、わるいものをカラダに入れながら少しでもそのワルさを軽減するクスリが入っているものがいいだろう、というセコい考えからでした。実際、それでもって体調の不良を感じていたかというと、決してそうではなく、およそ元気に過ごしていたのですが、それだけに、それを断つとどうなるのだろう、というのが先ほどの不安の一つだったのです。
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2015.12.07 / Top↑
 それを断つと決めて迎えた最初の夜は、案の定、寝つきがわるく、うとうとしても直ぐに目がさめて、そのうち空腹にもおそわれて、結局、朝方になってやっと少し眠れたかな、といったふうでした。しかし、それで35バートが節約できる、バカにならない額が浮くのだという、一つの目的意識があったおかげで、次の日も、また次の日も、眠れない身体をもんもんとさせながらも耐えていきます。

 一日35といっても、月にすれば、およそ千バート、3500円にもなるわけですから、これは頑張るに値すると自覚して、いつかは来るはずの飢える日を先送りすべく、サケのない日を重ねていったのです。
2015.12.14 / Top↑
 人間、その気になれば、サケがなくても生きていけるものだとわかったのは、一ヶ月ばかり経ったころだったでしょうか。正直いって、それまでは、スーパーへ行っても酒棚へは常に目がいったし、缶ビール一本くらいはいいかと、それを手にしてレジへ歩きかけたこともあるし、夜中の浅ユメの中でそれを飲んでいたし(これは禁タバコの時も同じ)、こんな努力をするくらいなら、飢えて死ぬ日が近くなってもいいかと考えたこともあります。

 ただ、そこをどうにか乗り越えられたのは、私の意志の強さなどではなく、金銭の節約に加えて、もう一つの益があったからにほかなりません。
2015.12.21 / Top↑
 それは何かというと、それまではしばしばであった「悪夢」をみなくなったことでした。私の場合、それは実にタチのわるいもので、酔いのせいで頭の中に狂気が発生しているとしか思えないくらい、ただのうなされ方ではない、ほとんど地獄をみるようなものまで度たびでした。

 人間、この歳まで生きてくると、さまざまな人生のアカ、というか、脳内の奥ふかくに積もりに積もった何かが潜んでいて、それが夜中に目をさまし、あばれだす、それも野放しにされ、手がつけられないくらいの凶暴性をもって乱舞する、といった図であったのです。

(この続きはまた来年、ぶじに年を越せたなら)
2015.12.28 / Top↑

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