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 これは、わが国ではあまり知られていないようだが、タイ東北部に位置するウドーン・ターニーという、いまやタイ第二の都市に発展した街の郊外で発掘された「バーン・チアン遺跡」に注目したい。発見された当時(一九六〇年代)は、紀元前五〇〇〇年ともいわれ、ならば世界最古の文明ではないかと騒がれた。稲作農業はむろん、青銅器等の冶金技術、土器製作など、すぐれた芸術が栄えていたことが明らかとなって、むろん世界遺産にも登録(一九九二年)されている。

 遺跡の古さについては、世界最古というには疑問府がついているそうで、一応、紀元前三〇〇〇年から二〇〇〇年あたりとされたようだが、正確なところはまだわかっていない。だが、インド(インダス河)と中国(黄河)の文明のはざまにあって、もう一つの人類の遺産が存在したこと(インドや中国文明とも異なる独自性を有するといわれている)は、日本人のルーツ報道に関わる何かであるだろう。

 どうしてそんな所が文明の発祥地になるのかといえば、やはり近くを流れる大河の存在が大きい。中国青海省、チベット高原東部に源を発し、中国雲南省からタイとラオスの国境をなして後、カンボジアを貫き、ベトナム南部のデルタ地帯から南シナ海へ注ぐ大河、メコン(メーナーム・コン=メーナームは川、コン川を略してメコンと呼ぶ)。四千三百五十キロに及ぶ東南アジア随一の流れがなければ、インドや中国に匹敵する文明が生まれるはずもなかった。

 そこでは、紀元前三〇〇〇年ころには先の青銅器の鋳造(東北タイは銅鉱石を産出する)につづいて鉄器文化も花開いたとされる。従って、青銅器文化が興ったのは、中国よりバーン・チアンのほうが先であった可能性もあって、そこからアジア各地へ、メコンを下って南シナ海へ出、むろん北上して黒潮にも乗ったことが考えられる。
2013.11.18 / Top↑
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