フィットネス、などというと、なんだかブルジョワの遊びのように思われそうです。実際、フィットネス・クラブというのは、その通り、収入のよい、あるいはお金持ちの家の育ちらしい男女がやるものと相場が決まっていて、このバンコクの街にも流行りといっていいくらい、方々にみかけるようになっています。これも経済発展の副産物といってよいでしょう。

 私も実は、少しばかりお金がある頃、近場にあったその種のクラブに所属したことがあって、およそ一年ばかり、さまざま機械を使ってやっていました。そのクラブがある日突然倒産し、というのも社長がしこたま金をのこして海外へ逃亡するという計画倒産であったのですが、まだ一年近くの会員資格を残していたこともあって、路頭に迷ってしまったものです。

 が、しかし、その経験は貴重なもので、フィットネスというのがどういうものか、どうやって身体を鍛えていけばいいか、といったことがわかったことから(インストラクターについていた人が知友であったこともあって)、工夫をすれば自分ひとりで自室でもやれる、と思いなおしたのです。そういえば、タバコをやめると決めてから、日を置かずにクラブに所属したことを覚えています。
2016.04.18 / Top↑
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